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2009年1月29日、『KUROYUME“the end”〜CORKSCREW A GO! GO! FINAL〜』と題された今回の武道館公演。
この公演は「黒夢」の一夜限りの再結成であり、そして事実上の解散ライブとなる。
90年代のロックシーンを駆け抜け、1999年1月29日に突然の無期限活動休止を発表して以来、丸10年となるこの日をあえて選ぶところがなんとも「黒夢」らしい。
ニュース等で報道された通り、今夜のライブはなんと発売1分で完売し、エントリー数が10万というとんでもないプラチナムチケットとなってしまった。
360度解放された武道館には、プラチナムチケットを手に入れた実に1万3000人以上が集結し、すでに異様な空気が場内に張りつめている。
10年ぶりのライブを心から喜びたい気持ちと同時に、目の前に突然突きつけられた解散という現実。。。とにかくこの瞬間を一瞬でも見逃すまいと、武道館の全方位からステージへと熱い視線が注がれているのである。
定刻を過ぎSEとしてOZZY OZBOURNEの"DIARY OF A MAD MAN"が流される中、ついに場内が暗転!!!
メンバーが次々に登場すると、会場の熱気は一気にピークに達した!
清春の圧倒的存在感が武道館を包み込む。
一曲目は、もちろん"FAKE STAR"!!!
かつてないヘヴィな出音が武道館を襲う!
人時はバタースコッチカラーのSCHECTER TR-TBを激しくヘドバンしながら掻きむしっている。
ワイルドにアグレッシヴに掻きむしりながらも、ツブの揃った安定したビートを弾き出しているのはさすがの一言だ。このレベルのピッキングが出来る人は日本にそうはいない。
さらに"SPOON&CAFFEINE"、"BARTER"と容赦なくたたみかける!
ステージセットは実にシンプル。
派手な巨大スクリーンもバックドロップも花道も照明設備も、余計なギミックは一切なしのストロングスタイルだ。
今回、黒夢をサポートするのは、DETROXのK-A-Z、そしてSUNS OWLのドラマーであり、ESP / MI JAPANの講師でもあるGO。
どちらもヘヴィロック系で現在シーンの最先端を走り続けているツワモノたちだ。
GOのパワフルなドラミングと人時のベースは実に相性が良く、凶暴なグルーヴを叩き出している。
そして特筆すべきはK-A-Zの野獣のようなギタープレイだ。重点音7弦をふりかざし、かつて黒夢に在籍したどのギタリストとも全く異なるプレイスタイルは、まさしく怒濤の極悪重低音で黒夢の最終章にふさわしい激アグレッシヴなエッセンスを加えていた。
K-A-ZはSCHECTER DIAMOND SERIESのDAMIEN-7、そしてアーム付きのC7-FRのホワイトをメインに使用。
このメンバーでの"MIND BREAKER"がひときわ強烈だった。
7弦を駆使したヘヴィなリフ、K-A-Zもソロでワーミーを炸裂させるなどエフェクティブにやりたい放題!
さらに"CAN'T SEE YARD"、"BAD SPEED PLAY"、"CANDY"と前半から怒濤の駆け上がりを見せる。
ここで人時はSCHECTER S-PBに持ち替え、ディレイのホールド機能を駆使したBASS SOLOを披露。
まずループさせるフレーズを弾き、それをディレイでホールドさせ、それに合わせてアドリブでソロを弾くという人時ならではのプレイで会場を沸かせた。
そしてK-A-ZとGOを交えての3ピースでのセッションへ発展。
このセッションが圧巻で、今夜限りの新生・黒夢のポテンシャルの高さを物語るだけでなく、
K-A-Zも弾きまくりのやりたい放題で会場も大盛り上がりとなった!
続く後半は"MASTURBATING SMILE"から"FASTER BEAT"へと傾れ込み、スカビートが印象的な"HELLO,CP ISOLATION"、そして会場が大合唱となる"YA-YA-YA!"、"ROCK'N'ROLL"、
"C.Y.HEAD"、"Suck me!"、"後遺症-after effect-"と畳み掛け、本編ラストの"LAST PLEASURE"まで、シングル曲一切無シ!という、ヤワな感傷に浸る暇など一瞬も与えない、超攻撃型セットリストを展開。彼らは90年代の「黒夢」の再現ではなく、あくまでも現代の最新型「黒夢」としての復活・解散を選んだのである。
アンコール1ではなんとsadsのカバーを披露。会場のド肝を抜いた!
アンコール2では"S.O.S"、"カマキリ"、"SICK"と、最後までキレまくったパフォーマンスを展開!
これが本当に今日一日だけのバンドなのかと思うと本当に残念でならない。
そして、最後の最後のアンコールに、武道館全体の大合唱による"Like @ Angel"で、圧巻のうちに幕を閉じた。
武道館を包み込む"Like @ Angel"を聞きながら、現在の音楽シーンに「黒夢」が与えた影響の大きさを、あらためて再確認させられた一夜であった。
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