自らを赤裸々に暴くかのごとく、懇切丁寧に解説されたピエール中野流ドラム奏法の全て。
“教則”と形容するには、あまりにもエンターテイメントにして、あまりにも身体が踊る映像と言葉の数々が収録されたアイテムがリリースされた。 『Chaotic Vibes Drumming[入門編]』は、ドラム未体験者から上級者までが思わず唸る教則DVDと、自身執筆によるドラムの詳細から対談まで掲載した教則BOOKをセット。
『Chaotic Vibes Drumming[実践編]』は、時雨ファンが泣いて喜ぶマルチアングル対応の時雨楽曲デモ演奏を10曲収録した教則DVD。
ステージでは凛として時雨のドラマーとして、パワフルなビートとを刻み続け、軽妙なトークで楽しませてくれるピエール中野が、いったいこの教則DVD&BOOKを通して何を伝えたかったのか。
夢を追いかけ続けた今、凛として時雨というバンドに在籍するピエール中野がドラム越しに教えてくれたこと、そのすべてを語り尽くす1万字オーバー・インタビュー!
■Vibes 001――教則DVD出版”所信表明”と”少年ピエール中野”
「自分を追い込んでいったところもあるんです。 高校のときはドラム漬けでしたね」

――昔から教則本や教則ビデオを買って、ドラムの研究とドラミングの実践を繰り返してきたんですよね。

ピエール中野:そうなんですよ。ドラムを始めた頃から教則本や教則ビデオを見るのが好きで。

――今回、自分自身でドラム教則DVD『Chaotic Vibes Drumming [入門編]』と『Chaotic Vibes Drumming [実践編]』を作ることにした理由は?

ピエール中野:ドラムを続けていると、こんなのもやってみたいってことが幾つも出て来たんですよ。例えばドラム・セミナーとかドラムの講師とか。その中の1つに教則本や教則映像を出して、自分が培ってきた経験やテクニック、練習方法、知恵や知識を作品にしたかった。すでに発表されている教則本や教則映像に素晴らしいものもいっぱいあるんだけど、自分だったら他にはないようなことも紹介できるし、なぜこれをやっていないんだろうってことを形にしてみたかったんです。

――ドラムを始めた頃からの中野くんの疑問とその解決策が映像になったような作りですが、やはりその当時はなにをやるにしても疑問だらけでした?

ピエール中野:まずドラムってハードルが高い楽器だと思うんです。叩ける気がしないじゃないですか、手足をバラバラに動かしてるように見えるし。僕もそう思ってたんですよ。でも実際は、思ってるよりもあっさり叩けるようになるんですけど。まず叩くためには知識もなきゃいけないってことで、さっき話したように、僕はまず教則本や教則ビデオを買ってというのが始まりだったんです。で、地元の楽器店が開催していた無料体験レッスンに通って、同時にバンドも組んで。必要そうなものは全部やってみたんですよね。そうしたら最初に買った教則本がすごい良くて――この教則本でも紹介している『ドラマーのための全知識』という本なんですけど――必要な要素が全部書いてあって。実際に楽器店の無料体験レッスンでドラムを叩いていく中で、ドラムになじむのも早かったんですよ。ドラムって実際にやり始めると、8ビートさえ乗り越えられれば、そこから先へ進むのは早いんです。

――レッスン講師であり最初の恩師の方が、相当、上達は早かった、とおっしゃっていましたね。

ピエール中野:自分では分からなかったですけどね。ただバンドも同時に組んでいたので、日々、ドラムを叩かなきゃいけないって感じだったんです。高校進学後、軽音楽部みたいなところに入ったんですけど、先輩のバンドから“ドラムがいなくなったから、叩いてみてよ”って言われて。まだドラムを始めて1ヶ月ぐらいだったんですけど、その頃にはLUNA SEAとかをそこそこ叩けるようになってたんです。で、叩いているのを見てもらったら、“一緒にやろう”って。その直後から文化祭に向けての練習が始まるんですけど、その先輩バンドはメイン扱いだったんで、持ち時間の尺が1時間半ぐらいあったんですよ(笑)。

――凛として時雨のライブ本編より長いじゃないですか(笑)。

ピエール中野:そうなんですよ(笑)。20曲ぐらいやらなきゃいけないことになって、でもやるしかないじゃないですか。そうやって自分を追い込んでいったところもあるんです。高校のときはドラム漬けでしたね。

――その頃はドラム・セミナーにもよく行ってたようですね。

ピエール中野:地元の楽器店で開催していたセミナーに、わりと大御所のドラマーも来たんですよ。プロ・ドラマーを間近で、しかもドラムに焦点を当てて見られる。そんないいことはないし、それぞれ何か収穫あったんですよね。それにレッスンも行ってたし、バンドも組んでいたんで、わりと生ドラムに触れる機会も人より多かったと思うんですよ。

――学ぶというと大げさかもしれないけど、ドラムに関係することには能動的だったんですね、中野くんの少年時代は。

ピエール中野:好きでしたね。自分の知らないプレイを見ると、もの凄く刺激されるんですよね。めちゃくちゃカッコいい、すぐに試してみようって。そういうことの積み重ねで今があるのかもしれませんね。

 
 



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