初日の新機軸発表はホロウ・ボディー!
高い技術力なしで製作できない箱ギターの構築美、サウンド美をシェクターが開発!!

 11月5日(木)〜8日(日)の4日間、2年に一度の楽器の祭典“2009楽器フェア”が開催された。
日本楽器フェア境界が主催するイベントは、奇数年に“楽器フェア”、偶数年には“楽器フェスティバル”という名の下で、2年に一回ずつ、毎年交互に行われている。車で言えば“東京モーターショウ”、ゲームで言えば“東京ゲームショウ”。“楽器フェア”は国内最大級の楽器祭典として、ショウならではの魅せる企画演出で、音楽や楽器に楽しみを親しみを感じることが可能なイベントとしての地位を確立している。

 「みんな集まれ! 音楽みらい」が、“2009楽器フェア”のテーマ。音楽と楽器の未来が提示される夢の祭典が、ここ、みなとみらいに位置するパシフィコ横浜で行われた。今回の出展数は144。楽器フェアの他、楽器の直販も行われるプレミアムギターショウやアウトレットモールなど、楽器およびその関連商品、DTM関連商品、楽譜や音楽専門誌などが出品されている。
 ショウならではのイベントも多数。学校法人ESP学園、(株)ESPと合同で構えたシェクター・コーポレーションのブースは、約1時間刻みでトークショウや実演セミナーを開催。会場内で一際大きなブースには、連日満員の楽器ファンとバンド・ファンに溢れていた。特に、超絶ギタリスト達のデモンストレーションで会場を湧かしたシェクター・コーポレーション主催イベントをレポートしよう。

 11月5日木曜日。開催初日は爽やかな秋晴れ。平日の昼間ということもあって、楽器業界関係者達がメインとなった場内だが、13:00、シェクターのブースには新製品紹介を待ちかまえたお客さんが来場。
MI JAPAN東京校講師による、デモンストレーションを交えた発表会が行われた。この日の目玉となったのは箱ギター。ホロウ・ボディ(フルアコ)と呼ばれるこのタイプのギターは、アコギと同じようにボディ構造がトップ材+バック材+サイド材を貼り合わせ、ボディ内部が完全に空洞となっている。その最大の魅力は豊かなボディの鳴りを活かしたトーンだ。また、空洞のボディ内部にセンター・ブロックを入れることで、ホロウとソリッドの双方の長所を生かしたモデルがセミホロウ(セミアコ)。フルアコ特有の中音域が豊かなトーンとソリッド・ギターのフレキシブルさを兼ね備えたモデルだ。
 まずはシングル・カッタウェイ&エボニー指板のセミアコから開始されたデモンストレーション。箱ギターの魅力を引き出すかのような、クリーン・トーンでジャジーなフレーズが次々と繰り出されていく。甘く伸びやかなフロント・ピックアップのトーンから、艶やかで鋭角的なリア・ピックアップのトーンまで、実に変幻自在ながらふくよかで豊かなサウンドに魅了される。「音の輪郭が凄くはっきりしていると思いました。箱ギターは低音域が膨らみ過ぎがちなんですが、このギターは締まっていながら豊か。そういう意味では弾き手のニュアンスが、そのまま音になっていくような印象です。歪ませた感じもサステインがいいですね」。
 続いて、ダブル・カッタウェイ&ローズ指板を持つセミアコのインプレッション。ピックアップには前出のシングル・カッタウェイ同様、セイモア・ダンカン製セスラバーを搭載している。「持った感じは先ほどのシングル・カッタウェイよりも若干軽い感じがします。サウンド的には箱ギター本来の魅力を活かしながら、POPにもロックにも対応できそうなソリッドなトーンですね。ローズ指板なので、先ほどよりもトーンが甘くなるんでしょうけど、コードの分離感がいい。RADIO HEAD的な音作りもできます」。
 最後にフルアコ。温かくメロウ、そしてボディのダイレクトな鳴りが味わい深く、深みのあるトーンを生んでいる。アルペジオ、コード・ストロークからも、その生音の良さが伝わってくるようだ。「ボディの鳴りが凄く良いので、弾いていて気持ちいいですね。個人的にはずっと弾いていたい感じがします。空気感まで音になっているというか。発売が待ち遠しいですね(笑)」。
 丸みを帯びた艶やかで美しいボディ形状と、ホロウならではの構造から生み出される豊かな箱なり。ロック・ギターの幕開けといって過言でないその歴史は、いつの時代も羨望の的として、多くのギタリストを魅了し続けている。また、ジャズギターとしての認知度はもとより、近年ではオアシスやエルレガーデン、ラッドウィンプスなど、爆発的な人気を誇るロック・バンドにとっても必要不可欠となっているのが、この箱ギターだ。現在のところ、シェクター製箱ギターは2010年の発売予定。予価は25〜26万円となっている。発売日までお楽しみに。



▲シェクター・ブースにはEXエクシード・シリーズやSTカスタム・シリーズ、PTカスタム・シリーズなどのシェクター・ジャパンをはじめ、ヘルレイザー・コレクション、ブラックジャック・コレクションなどのダイヤモンド・シリーズ他、アーティストのシグネチュア・モデルが多数展示されていた。
▲左は、シングル・カッタウェイ、エボニー指板のセミアコ。中央はダブル・カッタウェイ、ローズ指板のセミアコ。右は、シングル・カッタウェイ、ローズ指板のフルアコ。
 
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