ヘヴィでラウド、その根源にはポップな源泉も見え隠れ。緻密で多彩なグルーヴも、キャッチーに響かせる奇才集団。
あらゆるジャンルの群れを雑食した音楽性は斬新極まりなく、しかし身体が思わず反応するシンプルな躍動感に溢れている。
この春リリースされたアルバム『FACT』は、INCUBUSやSTORY OF THE YEARを手がけるMichael"Elvis"Basketteをプロデューサーに迎え、
ミックスはGREEN DAYやMY CHEMICAL ROMANCEなどを手がけるChris Lord-Algeが担当、
マスタリングはNYのエンジニア集団"STERLING SOUND"を代表する世界トップクラスのTed Jensen。
正真正銘の世界標準サウンドが世界デビューを経て、海を超えて帰ってきた未曾有の逆輸入バンド!
その凱旋公演となったサマソニ、バンドの経歴、アルバム『FACT』、そしてシェクター・ギターについて聞く、総力特集!

■Theme05――世界進出への相棒:シェクター・ブランドを語り尽くす!

「ツアーでは生音で勝負しなければならないのでシェクターは必需。
 今、オリジナル・モデルの細かいところも詰めているところです」(Tomohiro)

――シェクターに対して持っていたイメージは?

Kazuki:俺はモニターとして使わせてもらう前から、デビル・トライバルを持ってたんです。自分の好きな海外のギタリストがシェクターを使ってたっていうのもあって、その存在は知ってましたね。基本的に俺は、使う楽器は洋服とか車とかと一緒でピンときたもの、形だったり色だったりを最優先して選んでるんですけど、その中でもシェクターって凄く斬新で、カッコいい形だなっていう。それでデビル・トライバルを購入したんですけど、使ってみたらもちろん音が想像以上にいい。やっぱり憧れのメーカーですね。


DEVIL TRIBAL(現在は生産完了)



Takahiro:Kazukiがデビル・トライバルを使っていたので最近のシェクター製品も知っていたんですけど、それ以前のシェクターには、手の届かない高級ギターというイメージを持ってたんです。

――ラウド系御用達モデルという最近のイメージの一方で、コンポーネント・ギターの伝統的な高級ブランドという側面も持ってますよね。

Takahiro:40代くらいの方からは、そういう風に聞いていましたから。高級ギターなんだと。

Tomohiro:自分も同じイメージを持ってましたね。あとは、ヘヴィ系のいろいろなギタリストが使っているのは知ってたから、カッコいい形をしているギターのイメージが強かったですね。逆にベースは、俺なんかじゃ手が出ないモデルという。

Kazuki:でも、地元に俺らが音楽を始めた時から通っていたスタジオのある“映光社”っていう楽器屋さんがあって、その中にシェクターのデビル・トライバルとかヘルレイザーとか、キッズにも手の届くダイヤモンド・シリーズがあって。

Takahiro:で、シェクターってこういうシェイプのこういう価格帯のギターも作ってるんだって。

――では、今使われているシェクターのギターを紹介していただきたいのですが、Kazukiさんはダミアン6ヘルレイザーC-1を使用してます。

Kazuki:もう5年前から使わせてもらってます。元々どちらもピックアップにEMGが付いていたんですけど、最近替えてもらいまして。今はダミアンにカスタム5を、ヘルレイザーはカスタムカスタムを載せてもらってるんですよね。前のアルバムはリフが多かったんですけど、『FACT』はコードを弾くことが多くなったので。

――和音にした時の各弦の分離感が欲しかった?。

Kazuki:そう。EMGは結構まとまりすぎちゃうので、今はパッシヴ・ピックアップを試しているっていう段階ですかね。最近は、ライヴのメインにダミアンを使ってるんですけど、それも気分的なもので。ヘルレイザーと使い分けてます。レコーディングでは『Never Turn〜』の時はダミアンで録ったんですけど、『FACT』はヘルレイザーで録りました。

――Takahiroさんは絶版となったエキゾチック。

Takahiro:仕様がかなり贅沢なモデルですね。エキゾチックは、まろやかな音というか、俺の中では和音の鳴りもレスポンスもいいんですね。今はナチュラルのほうがサブなんですけど、どっちも併用している感じですね。ピックアップはセイモアダンカンのJB(リアは59)。自分はあんまりEMGが好きじゃないんですよ。これに慣れているので、音作りがしやすい。

――コードはもちろん、単音リフやタッピングなどプレイは多岐に渡りますから。

Takahiro:そういう意味で、メタリック一辺倒になるのがきついんで、幅広く対応していけるようなギターですね。

――2人のピックアップのセレクトから察するに、Takahiroはオーソドックスで、Kazukiくんのほうが、よりパワフルなサウンド・メイクですか?

Takahiro:そのほうが、絡みがいいんですよね。

Kazuki:前まではあまり意識してなかったんですけど、最近はTakahiroがリードを弾くことがほとんどなんで、そんな感じにしてます。

――Tomohiroくんのメインは、やはり絶版となっているスティレットのエキゾチックです。

Tomohiro:やっぱりツアーをしてると、生音での勝負が多いんです、ハコによって鳴りが違いますから、ベース本体でいかに対応することができるかというのが重要で。エキゾチックはミッド・ブーストが付いてるんで。まあ、そもそもブーストしなくても鳴り自体は太いので、どうしても足りない時にブーストを掛けて、補って使っているという感じですかね。

――どんな状況でも臨機応変な音作りが可能?

Tomohiro:そうですね。エフェクターもコンプとサンズアンプくらいなんですけど、ミッド・ブーストとコンプだけで十分。それも、どうしても足りない時に少し補う程度なので、すごいマルチなイメージですね。あとスティレットのスタジオも使わせてもらっていますが、こちらはサブです。

――で、現在3人は、それぞれオリジナル・モデルを製作中とのことですが、どんなモデルになりそうか、情報をチラ見せしてください。

Kazuki:俺は全くのオリジナル・シェイプにしたいと思ってます。そもそも誰かとかぶるのがイヤなんで。左右非対称でかっこイイ形。

Takahiro:俺は基本、エキゾチックと変えないですけど、カラーリングを新しくしたいなと。いわゆるスルー構造でセンター・ラインぽく。

Tomohiro:自分は、ボディーはオーメンとかダミアンくらいの大きすぎず/小さすぎずなダイヤモンド・シリーズのC4を基本に、ペグを3:1に配列したいと思ってます。細かいところはこれからいろいろ詰めていく感じなんですけど、凄く楽しみです。

■KAZUKI'sGUITAR

<1>Hellraser AD-C-1-HR BCH
ボディーはキルテッド・メイプル・トップ、マホガニー・バック。ネックはマホガニーでセットネック、というレスポールと同構造を持つ。本人曰く「メタリックなサウンド」がお気に入り。現在はピックアップにセイモア・ダンカン製カスタムカスタムを搭載。

<2>DAMIEN AD-DM-6
ヘルレイザーとは材も構造も異なる、バスウッド・ボディー、メイプル・ネック、ボルトオン・ジョイント。「よりも硬質でヘヴィなサウンドが特徴」だという。ピックアップはセイモアダンカン製カスタム5に改造している。


■Takahiro'sGUITAR
<3>EXOTIC AD-C-1 SBLK
ボディー材はヘルレイザーと同様の、キルテッド・メイプル・トップとマホガニー・バック。ネックはマホガニーでセットネック・ジョイント。ヘルレイザー、ダミアン、そしてこのエキゾチックは弦が裏通し仕様。テンションを稼ぐことができるのでヘヴィ/ラウドなジャンルにおいて真価を発揮する。

<4>EXOTIC AD-C-1 NTL
<3>と同シリーズのフィニッシュ違い。Kazukiも現在はパッシヴ・ピックアップに変更しているが、サウンドの変化を持たせるために、Takahiroは以前から「よりピッキング・ニュアンスがダイレクトに出る」パッシヴ・ピックアップを搭載している。


■Tomohiro's bass
<5>Stilletto Exotic AD-XOZ
ソリッド・ゼブラ・ウッド・トップにマホガニー・バックのボディーをウェンジとブビンガのラミネート・ネックが貫くスルーネック構造。サウンドは重厚で伸びやか。ピックアップにはセイモア・ダンカン製SB-101。3バンド・イコライザーとミッド・ブーストスイッチを搭載しているので、音作りの幅も広い。

<6>Stilletto Studio AD-SL-ST4 STBLK
<5>と同じくスルーネック構造だが、キルテッド・メイプル・トップにマホガニー・バックのボディー材、メイプルとウォルナットのラミネート・ネックを採用。ピックアップにはEMG製HZを搭載している。


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