全国35ヶ所を廻った“NEXTREME Release Tour”。そのファイナルシリーズと題して開催された大阪、名古屋、東京、神戸の全4公演。東京公演は、代官山UNITにて行われた。9月23日より年末まで、全国各地のライブハウスを駆け抜けた同ツアーのセミ・ファイナル。当然ながら、会場には期待の大きさが異様な熱気となって充満している。

メロディアスでノイジー、地を這うヘヴィネスと躍動するディスコ・ビート
両極が激しく交錯するサウンドには、身体が反応する痛快なバンド感がある

 

この日はまず、MAN WITH A MISSION、Northern19という豪華ゲスト・バンドがステージを盛り上げる。
両バンドの超強力なライヴが終了したところで、いよいよメイン・アクトの登場。

ステージ後方には“Fear, and Loathing in Las Vegas”のバンドロゴが描かれた特大フラッグ、ギタリストSxunのサウンド・システムにはSCHECTERロゴがプリントされたフラッグもかけられている。

会場内にひときわ大きなストリングスの音色が鳴り響き、会場の明かりが落とされるとSEは一転、アッパーなダンスビートを刻む。遂にメンバーがステージに登場した。

「もっと近くにこいよ! ぶちかまして行こうぜ!」というヴォーカリストSoの第一声が、場内を過密状態にアジテートする。凄まじいフィードバック音の中、ドラムのTomonoriのシンバルがカウントを告げた。

オープニング・ナンバーは「Chase the Light」。まるで光と音の洪水のようなダイナミックなステージング。続けて、最新アルバム『NEXTREME』同様、「Jump Around」への流れ。粒立ちのいいド迫力2バス・サウンドと地を這うベース・サウンドはアグレッシヴな重低音を奏で、2本のギターによるキャッチーなユニゾン・フレーズがその間を突き抜ける。圧倒的にそびえ立つ音壁とその壁を破壊するかのようなキャッチーなフレーズとのコントラストが実に見事だ。

「初っぱなからみんなのエネルギーが届いています」とSxunのMCを挟んで演奏されたのは、「Stray in Chaos」。疾走感、ヘヴィネス、キャッチーなメロディ、強烈なシャウトが、目くるめく圧巻の曲構成。それも3分台のショートサイズにすべてを注ぎ込んだアプローチにアレンジ力の高さが垣間見える。
また、「My Dear Lady,Will You Dance With Me Tonight?」を含む、以前からのコアな楽曲は、ソリッドなサウンド・メイクや独特の起伏ある演奏によって、より楽曲の核が明らかになった感触。さらに言えば、個々の演奏力の高さは言うにおよばず、この日はバンドの一体感に凄まじいものがあった。
最新アルバム『NEXTREME』収録の「Belive Yourself」「Short But Seems Long,Time of Our Life」など、バンドの新機軸を打ち出したメロウな質感の強いナンバーでこそ、メンバー6人のエモーショナルでタフな部分が露わになるような気がして、実に興味深い。

「2012年1月11日、ニュー・シングル「Just Awake」のリリースが決定しました!」という嬉しい知らせに続けて、「みんな調子はどうですが? そろそろ後半戦。少しずつ終わりに向かって歩いていきましょう」というSxunのMCは、「Beyond the End」の狼煙。久々の披露となるナンバーにフロアは熱狂。逆巻くようなダイブの嵐がそこかしこで発生した。もはや客席とステージに垣根はない。
一層の一体感を高めながら、「The Answer for Unequal World」「Shake Your Body」といった『NEXTREME』収録のアグレッシヴなナンバーで、ライヴ本編が終了した。

強力なリズム隊に、シンセ、ツイン・ヴォーカル、そしてツイン・ギターと、高域から低域までレンジが広く、音数も膨大なバンド・サウンド。その中にあって、Sxunの奏でるギターはタイトでヘヴィだ。

アンコールで披露された「Burn the Discofloor with your 2-Step!!」のようなナンバーではソリッドに重低音を刻み、「twilight」のようなナンバーでは機械的に反復するリフに生々しいグルーヴ感を生み出していた。メイン・ギターはSCHECTER製ヘルレイザー。一昨年から愛用しているこのギターは、シースルー・グリーンのカスタム・フィニッシュ+ゴールド・パーツが特徴的なカスタム・モデル。迫力と密度、バランスと抜けの良さを備えたクオリティの高いギター・サウンドが、抜群のバンド・サウンドを形成していた。

こうして出来上がった鉄壁のサウンドに、代官山UNITのステージを右へ左へ駆け回る激しいアクション、シンクロする照明など、彼らの楽曲本来が持つ起伏の激しさを壮大なスケールで演出する瞬間の快感。メロディアスでノイジー、地を這うヘヴィネスと躍動するディスコ・ビート。その両極が激しく交錯する彼らのサウンドには、思わず身体が反応する痛快なバンド感がある。そしてこのライヴでは、2012年5月に東名阪を廻る“Short Tour 2012”が開催されることを発表。転がる度にますます角を鋭くしていくような奇跡的なサウンドを得て、彼らは音楽シーンの最前線から周囲の状況を活性化してくれるだろう。そう思わずには居られない初の大規模全国ツアーのセミ・ファイナルだった。

 

▼【SET LIST】
01.Chase the Light!
02.Jump Around
03.Stray in Chaos
04.My Dear Lady,Will You Dance With Me Tonight?
05.Believe Yourself
06.Short but Seems Long,Time of Our Life
07.Love at First Sight
08.Beyond the End
09.The Answer for Unequal World
10.Shake Your Body
encore
11.Burn the Discofloor with Your "2-step"!!
12.Twilight

















 
 



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