1999年1月29日に無期限活動停止、その後10年を経過した2009年1月29日に一夜限りの復活、同日解散をした黒夢。そして、翌年1月29日、清春自身のブログでSADSと黒夢の活動再開を表明。2011年2月9日には約12年半振りとなるシングル「ミザリー」を発売、同月、国立代々木競技場第一体育館で“XXXX THE FAKE STAR」”を開催、11月2日には待望のフル・アルバムもリリースした。その最新アルバムを引っさげて行われる、約3年ぶりの復帰後初日本武道館公演“Headache And Dub Reel Inch”。ネプチューンの堀内健や雅-miyavi-らが登場したサプライズに加え、ライヴ終演後にはさらなる驚きの発表! しかしそれ以前に圧倒的なバンド・サウンドが素晴らしかった。超満員の観衆が歓喜&サプライズした全3時間の模様をレポートしよう。

「3年前には言えませんでしたが、今の僕たちは音楽に対して自信があります」
ハイレベルな演奏力と極上のサプライズに酔いしれた全3時間!

 

 

黒夢の日本武道館公演は、一夜限りの活動再開にして解散ライヴとなった“the end”〜CORKSCREW A GO! GO! FINAL〜”以来3年ぶり、復活後初となる。2011年11月にリリースされたアルバムと同タイトルが冠された “Headache And Dub Reel Inch”、その幕がいよいよ上がった。

突然爆音が鳴り響き、立ちこめる煙の中に姿を現した清春と人時。オープニング・ナンバーは「Enter Loop」だった。続けて「13 new ache」。ベーシスト:人時、ギタリスト:K-A-Zと大橋、ドラマー:GOのヘヴィでエッジの効いたサウンドに、清春のシャウトが絡みつく。その圧倒的なパワーに惹きつけられて、約1万人のオーディエンスはのっけから大興奮。いきなりのトップスピードに武道館のフロアが激しく揺れた。

「BARTER」の前に行われた人時のベース・ソロは、破壊的なサウンドからエフェクトを駆使した奏法まで多彩。シェクター製オリジナルベースの音抜けは凄まじく、武道館の隅々にまで、「ピストル」や「NITE&DAY」などをアレンジしたパンチの効いた重低音&フレーズを轟かせた。なお、今回のライヴでは5弦仕様のオリジナル・モデルを披露。K-A-Zの7弦ギターと人時の新たな5弦ベースによって、黒夢サウンドはよりレンジを広げた印象だ。

ライヴは2011年11月2日にリリースされたアルバム『Headache and Dub Reel Inch』を中心に、代表曲「ミザリー」「少年」「Like A Angel」「アロン」など、盛り上がらずには居られない、全27曲を披露。その中盤、熱狂的なファンを前に、「個人的には3年前より超しっかり演奏しています(笑)」と客席の笑いを誘った清春。前述したとおり、日本武道館は解散公演をした因縁の場所でもあり、そのときのライヴについては「やる気がなかった」と公言していた。しかし、「3年前は新曲がなかったが、今回は新曲がある。この3年間、いろいろあったが、お互いに人間的に成長ができたと思って、気持ちいいです」と、このステージに対する喜びと意欲の高さを語った。

直後に演奏されたナンバーは「Heavenly」。MC通り、黒夢の最新シングルが気持ちのこもったサウンドとして誇らしげに、胸に届いた。怒濤の後半戦は、「Love Me Do」から「SICK」まで一気に駆け抜ける。ヘヴィながらポップ。ファストながらエレガント。黒夢のサウンドには、エクストリームなアティチュードと一般層を巻き込むキャッチーさが同居している。「武道館、サンキュー!!」と絶叫し、マイクを叩きつけた本編ラストの「SICK」。一瞬も目を離せないライヴ・パフォーマンスで魅せた。

ライヴ本編がアルバム『Headache and Dub Reel Inch』を核に据えた選曲だったのに対して、アンコールはサプライズの連続。まずは、バラエティ番組(日本テレビ・TOKYOヒットガール)で共演した、ネプチューンの堀内健が出演。堀内健作詞・清春作曲の「黒夢がやってきた」を初披露した。堀内健は、清春の大好物の海老の被り物&スーツ姿で登場し、「ホップ、ステップ、シュリンプ」など、ホリケンらしいギャグや、海老の被り物を観客に投げるなど、超満員の観客の笑いを誘う。黒夢らしい疾走感のあるロック・サウンドに、堀内健のコミカルな歌詞が乗った同曲演奏後、清春は「解散前の黒夢ならナシだけど、今は全然アリ。でも、人時は少し怒ってるけどね(笑)」と観客を盛り上げた。

さらにWアンコールでは、「サムライギタリスト!」という清春の紹介で、雅-miyavi-が登場。「少年」「DRIVE」「カマキリ」を演奏したのだが、人時と雅のスリリングな掛け合いなど、実力派プレイヤー同士のハイレベルな演奏が実に見事。サプライズというある種のイベント的なノリでは語ることができない極上のパフォーマンス。サウンドとサウンドの応酬に酔いしれる至福のひとときである。

最後のサプライズは、この武道館終了後の深夜1:00から、都内某所にてライヴを開催するという発表。ライヴ終了後は携帯を手に情報収集を行うファンの姿がそこかしこに見受けられ、23:00頃、公式twitterにて代官山ユニットで行うことがファンに告げられた。

さて、この武道館ライブ最後のMCで清春は、「音楽が好きな人はまたお越しください。3年前には言えませんでしたが、今の僕たちは音楽に対して自信があります。ぜひみなさんも音楽を愛してください。また会いましょう。愛してます」と締めくくった。2012年3月には、香港・上海・台湾を廻る黒夢初のアジア・ツアーも決定している。彼らはこの先も、愛すべき音楽にエンターテイメントなエッセンスを加えて、我々を楽しませてくれることだろう。

 

▼【SET LIST】
01.Enter Loop
02.13 new ache
03.White Lush Movie
04.Someone
05.ミザリー
06.Born To Be Wild
07.I like you
08.Spazzy Addiction
09.D.P.I.D.C
10.Starlet
-Bass solo-
11.BARTER
12.C.Y.HEAD
13.heavenly
14.Glass Vallye's Oar
15.アロン
16.Love Me Do
17.Walkin'on the edge
18.ROCK'N'ROLL
19.CANDY
20.SICK
Encore
21.黒夢がやってきた
22.少年
23.DRIVE
24.カマキリ
25.BEAMS
26.SEE YOU
27.Like @ Angel













 
 



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